久しぶりに広尾のイタリアン、ACCAに行ってきました。
初めて行った日は5~6年前。
林冬青シェフが丁寧に作ったお料理を味わったときの感動は今でも忘れられません。
以来私はずっとACCAのファン。
いつも接客してくれるのは、林シェフのお母様。
とてもお上品なオーラのある方で、勝手にACCAのマダムと呼んでいる。
「お料理の撮影をしてもいいですか?」とうかがうと、
「・・・お写真はお断りしてるんです。・・・温かいものは温かいうちに召し上がっていただきたいので・・・」
と、ゆっくりとした穏やかな口調でのご回答。
素直に納得して、お料理を楽しむことに集中することにしました。
ACCAのスゴイところは、客足が遠のいても、けして料理の質を落とすことはしなかったこと。
六本木ヒルズやミッドタウンの影響でお客さんが減り、
昔は盛りだくさんだったメニューも、今ではシェフのおまかせコース1本。
でも、この日も一品、一品、思わず唸ってしまう美味しさ。
素材の味を生かした繊細な味付けは神業かも!
帰りがけ、マダムが「今ね、お人形が・・・」なんて、よく分からないことを言っているので聞き返すと、
「息子に言うと怒られるからナイショなんだけどね。」と言って、可愛らしいマトリョーシカ人形を持ってきた。
ロシア人の若い女性が来て、「買って欲しい」というので買ってしまったと言うのだ。
「息子もイタリアで言葉も通じなくていろいろと大変な思いをしたから、
困っている外国人を見ると、少しでも助けになってあげたいって思うのよ。」と、マダムは笑う。
なんだか泣ける。子供への愛情がこんな形で行動に現れるなんて。
また近いうちにACCAに行きたい。
お料理はもちろんだが、ACCAのマダムにまた会いたい。
[いいですね] 都内では,店内もなんだか忙しげで,なかなか店の方と話す機会も無いように思いますから,貴重なお店なのかもしれませんね.
投稿情報: まさとい | 2010/03/04 11:24
マダムが雑談をしてくださるのは、私がACCAに何度も足を運んでいることや、たまたま行った日にお店が空いていたことが影響しているようにも思います。まさといさんも、行き着けのお店などで店員さんと顔見知りになって、楽しい会話を交わすこともあるのでは?
実は同じ日、マダムとはもう1つ印象的な会話を交わしています。
この日私は、翌日我が家で行う秘密練習の合間に食べようと、わざわざ目白にあるエーグルドゥースというお店のケーキを買ってから、広尾のACCAに向かいました。エーグルドゥースは私の友達が絶賛しており、数ヶ月前から気になって仕方ないお店でした。マダムは私が大切そうに握り締めている、エーグルドゥースの紙袋を見て、「見たことがある袋だと思ったら、息子が毎週買いに行くケーキ屋さんのだわ。すごく美味しいのよね。」って言ったんです。ACCAが絶賛するケーキ!友達の情報は急に数段格上げされました。
あぁ・・・エーグルドゥースのケーキもまた食べたい・・・
投稿情報: りん | 2010/03/06 10:23